店長ブログ
コーヒーの出し殻は捨てずに再活用しましょう
皆さん、コーヒーをドリップしたあとに出る「コーヒーかす」はどうしていますか?
多くの方は捨てているのではないかと思います。私もそうでした。
しかし調べてみると、このコーヒーかすを含む、コーヒー生産から消費の過程で排出される廃棄物は年間で2300万トンにものぼるということがわかりました。そしてそのほとんどが埋立地に捨てられているそうです。
そんな「コーヒーかす」のごみ問題の解決しようと、様々な企業が取り組みを始めました。コーヒー大国ベトナムでは、コーヒーのかすを使った特殊素材のフェイスマスクやカジュアルシューズを開発したり、イギリスでは、コーヒーのかすをリサイクルしてバイオ燃料を作ったりしているそうです。また、日本のある企業では、コーヒーかすをアップサイクルして、ボディ用スクラブを開発、販売しています。
このように世界の様々な企業がアップサイクルに取り組んでいますが、私たちが簡単にできることはないでしょうか。取り組みやすいものを3つご紹介します。
1つ目は消臭剤です。
家庭用の消臭剤としてよく売られている活性炭は、表面にたくさんの穴があいている多孔質構造で、においを吸収します。焙煎後のコーヒー豆も、同じように表面にたくさんの穴があいています。さらに挽いたコーヒー豆は表面積が広がり、脱臭、消臭効果をより発揮します。抽出後のコーヒーかすは水分を含んでいるので、さらににおいの吸収効果もプラスされ、活性炭の5倍の脱臭効果があるという検査結果もあるそうです。
おしゃれなガラスコップに入れれば、インテリアの一部になります。湿っているとカビが生えやすくなるので、2、3日に1回のペースで取りかえるといいでしょう。ドリップ直後のコーヒーかすを電子レンジであたためれば、簡単に乾燥させることができます。乾燥させたものなら、靴箱にも置きやすいですね。お茶パックなどに入れて、靴箱に入れたら場所も取りません。
2つ目はコーヒー染めです。
やり方はいろいろありますが、簡単に手順をご紹介します。
①染めたい布(Tシャツなど)を用意し、牛乳や豆乳を水で3倍くらい薄めたものに浸します(コーヒーの色素を効率よく吸収してくれます)。十分に浸ったら、軽くしぼり2、3日陰干しします。
②なべに水1リットル入れてわかし、沸騰したら、コーヒーかすを大さじ3くらい入れます。1リットルに大さじ3が基本ですが、もっと濃くしたい場合や薄くしたい場合は調節してください。
③②に下準備した布を浸します。菜箸などを使って、布を泳がせるようにするのが大切です。布を馴染ませたら、30分から1時間ほどつけておきます。
④布が茶色くなったら取り出します。取り出したあとに、ミョウバンと水2リットルを加えます(色が抜けるのを防ぎます)。そこにもう1度布を30分~1時間くらい浸します。
⑤布を取り出し、水でよくすすぎ、風通しのいい場所で乾かせば、完成です。
レトロでアンティークな風合いの布になり、楽しいですよ。
3つ目はスクラブです。
先ほど企業の取り組みでも紹介しましたが、ハンドメイドでスクラブを作ることもできます。こちらも作り方はいろいろありますので、お好みのものを探していただければと思いますが、例えば、コーヒーかすにオイル(アーモンドオイルやココナッツオイルなど)、はちみつを混ぜるだけでもできます。コーヒーに含まれるポリフェノールやカフェインには、抗酸化作用や肌を引き締める効果があるそうです。ただし、使う時は手の甲や腕で自分の肌に合うかを確認してから使ってみてください。またコーヒーかすは水には溶けないので、洗い流さずにコットンなどでふき取ってから、洗うといいと思います。
コーヒーは飲むだけでなく、飲んだあとも楽しめます。ゴミを減らすためにも、ぜひお試しください。
スタッフが自宅でコーヒー染めをしてみました。服が生まれ変わります!マスクもおすすめです。
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